GAS「ねこあつめ」の右端の列をクリアする「ねこあつめシリーズ:その8」

この記事では、GAS(Google Apps Script)を使って指定のセル範囲をクリアする方法が学べます。

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簡単に前回の復習をします。
下のスプレッドシートの図の「済」になっていない所を出力、スプレッドシートのD列を「済」にして、赤枠の範囲をログ出力します。

そのコードとログ出力結果、スプレッドシートです。

function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {
      console.log(ss.getRange(i, 1).getValue());
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を出力する
      if (i >= lastRow) {
        console.log(ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).getA1Notation());
      }
      break;
    }
  }
}

今回の内容に入る前に、ねこあつめ画像で癒されます。

さて、今回もこの様なスプレッドシートを用意します。
このスプレッドシートには、「ねこあつめ」の「おともだち」の情報が載っています。
右端の列は、一番下の「とらきち」のところだけ「済」が空欄になっています。

この状態で下記のコードを実行して、未入力の「とらきち」をログ出力した後、スプレッドシートの全ての「済」を消去します。

コードはこちらになります。

function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {
      console.log(ss.getRange(i, 1).getValue());
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

実行すると「とらきち」が出力され、

スプレッドシートのセルがクリアされました。

ここまでご精読ありがとうございます。

参考記事: 【初心者向けGAS】スプレッドシートのセル範囲をクリアするいくつかの方法 

■参考文献の紹介■
初めてGASを学ぶ方向け。
スプレッドシートの基本的な使い方からGASのベースとなるJavaScriptの基礎文法、GASでの初歩的なプログラミングを学べます。

GASに少し慣れて来たら、基礎固めとリファレンスとしてこの本を通してじっくり学べます。

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投稿者: nekosiestr

プログラミング学習中のロスジェネ(就職氷河期世代)の発達障害者です。 宜しくお願いします。 趣味で写真を撮っています。 プログラミングは、GAS/HTML/CSS/JavaScript/jQuery/PHP、 発達障害は、自閉症スペクトラムASD/ADHD、その他双極性障害やHSP(5人に1人の繊細さん)などの生きづらさを抱えておりますが、それでも楽しく生きて行きたいです!! 写真は、以前はコンパクトデジカメ、現在は、OLYMPUSミラーレス一眼を使っています。