国民的アニメのキャラクターをVLOOKUP関数、IFERROR関数、COUNTA関数、OFFSET関数、テーブル機能で、表の範囲を可変に操作

Excelで関数を使うとファイルが重くなりますよね。
また、エラーが表示されると見映えも悪くなります。
そこで、実務でよく使う関数である、

・VLOOKUP関数
・IFERROR関数
・OFFSET関数
・COUNTA関数

・テーブル機能

の合わせ技を使ってみたいと思います。

では、国民的アニメを題材としたVLOOKUP関数の説明に入ります。
この様な簡易的な表を作成致します。

このシートの右側の表には、サザエさんに出て来る、
ワカメちゃんの名前があります。
作品名である「サザエさん」を黄色いセルに表示させます。

黄色いセルにVLOOKUP関数を入れます。
先に意味からお伝えします。

=VLOOKUP
(ワカメ,表の範囲,列,完全一致)

という意味です。
列の2は、表の範囲が名前をキーにして、名前が1列目、作品名が2列目なので、この場合は「2」になります。

完全一致には「FALSE」を入れます。
ここでは、完全一致にはFALSEを入れるんだなぁ〜〜〜って感じで、
あまり深く考えないで、取り敢えず先に進みましょう。

具体的なセルを入れた値はこの様になります。


=VLOOKUP(D2,A2:B5,2,FALSE)

と式を入れます。

お疲れ様でした。
ここで一旦、写真で休憩を挟みます。

立川市の国営昭和記念公園の向日葵です。

では、別のキャラクターの名前を入れるので、一旦ワカメちゃんワカメちゃんを消します。

あ、エラーが出ちゃった(汗)
そんな時は、エラーの時には何も表示させないように、IFERROR関数を使って式を修正します。


式の意味は、

=IFERROR(OKな値 , エラーメッセージなど)

で、OKの値のところに、先ほどのVLOOKUP関数が入ります。

具体的には、


=IFERROR(VLOOKUP(D2,A2:B5,2,FALSE),”左のセルにキャラ名を入力して下さい。”)

これでエラーが消えました。

では、キャラクターの所に、
「丸尾くん」と入れます。

無事に作品名である「ちびまる子ちゃん」と表示されました。

お疲れ様でした。
ここで一旦、写真で休憩を挟みます。

目白庭園の紅葉の写真です。

これで、めでたしめでたし・・・。
なのですが、この表に追加をする場合もありますよね。
灰色の所が追加分です。

こういう時は、表の範囲を1つ1ついじったり、または、面倒だから100行ぐらい!!
=VLOOKUP(D2,A2:B100,2,FALSE)
なんてする方法もありますが、
そうなると、関数でExcelファイルが重くなるんです。
そこで、加わった行数だけ自動で範囲を動かせるようにします。

まず、その為には、この表は何行分のデータがあるのかを数えるCOUNTA関数を使います。

D列のオレンジのセルに式を入れます。
オレンジのセルの所に、


=COUNTA(A:A)

と式を入れました。
これで、A列の件数が数えられます。


表のタイトルの分があるので、1を引いておきます。

=COUNTA(A:A)-1

これにより、キャラクターの「のび太」〜「みぎわさん」まで「7行」であることが求まりました。

これにより、表の範囲を7行分に拡張すれば良いです。これで、VLOOKUP関数の第2引数である、表の範囲の所にOFFSET関数を使うことが出来ます。
OFFSET関数の中で、COUNTAで求めた行数を使います。

これ以降OFFSET関数が登場するので、先に下記の記事を読んでおくと、
チョット分かりやすくなるかもしれません。
OFFSETとMATCH関数でドラゴンボールを探せ!!

OFFSET関数と組み合わせます。

=IFERROR(VLOOKUP(D2,A2:B5,2,FALSE),”左のセルにキャラ名を入力して下さい。”)

の、表の範囲である、A2:B5を修正します。

=IFERROR(
VLOOKUP(
E2,
OFFSET(A2,0,0,COUNTA(A:A)-1,2)
,2,FALSE),””)

=IFERROR(
VLOOKUP(
D2,
OFFSET(A2,0,0,COUNTA(A:A)-1,2),2,FALSE),”左のセルにキャラ名を入力して下さい。”)

となります。

この例でのOFFSET関数の中身、
OFFSET(A2 , 0 , 0 , COUNTA(A:A)-1 , 2)は、

OFFSET(基準のセル , 下に移動分 , 横に移動分 , 高さ , 幅)

です。

基準のセルから下に0、横に0移動します。
つまり、移動先はA2自身です。
高さがA2から7つ分の「COUNTA(A:A)-1」で、幅は2つ分が、
表の範囲になり、これを自動で可変できるようにしました。

ちょっとややこしいな・・・と思われた方は、
OFFSET関数については、先に下記の記事を読んでおくと、
チョット分かりやすくなるかもしれません。
OFFSETとMATCH関数でドラゴンボールを探せ!!

では、追加した部分が表示されることを確認します。
E2の名前に「キルア」と入力してみます。

キルアの作品名がハンターハンターと表示されました。

では、更に表を追加して、追加した「いくらちゃん」を検索値にしてみます。
作品名が「サザエさん」と表示され、COUNTAも1行増えて8行になりました。

これで、表の範囲の可変が出来ました。


お疲れ様でした。
ここで一旦、写真で休憩を挟みます。

写真は、多摩モノレールです。
多摩モノレールを立川南駅から柴崎体育館駅まで乗って、日野方面に南下して、立日橋から撮影しました。

ここまでご覧の読者様の中には、
「OFFSET関数やCOUNTA関数が少々面倒ですので、もっと手軽な方法は無いの?」
と思われた方もいらっしゃるかも知れません。

もっと手っ取り早い方法は、表をテーブルに変換して、テーブル名をVLOOKUPの引数に設定してしまうという方法もございます。

まず、上の表内のどこでも良いので選択して、[Ctrl] + [T]を押します。


先頭行を見出しにして、OKを押します。
テーブル内を選択して、「テーブルタブ」を選択します。

この状態で、左側のテーブル1の所に、このテーブルの名前を付けます。

このテーブルに付ける名前は「anime_Table」としてみました。

それでセルE2のVLOOKUP関数の第2引数の式を

=IFERROR
(VLOOKUP
(D2,anime_Table,2,FALSE)
,”左のセルにキャラ名を入力して下さい。”)

と修正します。

その状態で、テーブルにした範囲に新しいアニメキャラを追加します。
SPY×FAMILYのアーニャにしました。

テーブルでは隣接した一番下に入力すると、自動で範囲にされるので、

無事にアーニャの作品名に「SPY×FAMILY」が表示されました。
また、COUNTAの所も9行になりました。


お疲れ様でした。
ここで一旦、写真で休憩を挟みます。

同じく、多摩モノレールです。

ここで、このanime_Tableが見づらい配色なので調整します。
テーブル内の範囲を選択して、「テーブルタブ」をクリックして、なるべく「淡色」から好きな色を選びます。

お疲れ様でした。
ここで一旦、写真で休憩を挟みます。

代々木公園で撮影した薔薇です。

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