【Excel基本関数(平均・最大値、IF関数)と条件付き書式】富士山頂の気温の例

この記事では富士山頂の気温のデータを使って、

・関数の王様、IF関数

・平均(AVERAGE)

・絶対参照

・最大の気温(MAX)
/ 最小の気温(MIN)

・条件付き書式

・指定の温度以上の件数(COUNTIF)


といった、基本的な集計で使うExcel関数を気温を扱う簡単な例で概要が掴めます。

以下のExcelに入力した気温には、気象庁のホームページのデータを使用しております。

まず、平均を求めてみます。
セルF1の所に、

=AVERAGE(B2:B7)

と入力します。
( 「=ave」と入力後、Tabキーで補完すると楽に関数名が入力出来ます。 )


では、次に、再びこのシートをご覧下さい。

セルC2〜C7の所で、気温が平均値以上でしたら「平均以上」と表示して、そうでなければ「—」(「-」を3つ)表示させるようにします。
式をこのように入れます。

=IF(B2>=$F$1,”平均以上”,”—“)

ここで気をつけるポイントは、先程平均値を求めたセルF1は、固定する必要がありますので、絶対参照にします。

1970年から1980年の所に数式を下に引っ張っていくとズレてしまうので、その前に[F4]キーを押して$(ドル)マークを付けて「$F$1」としています。

(ノートPCの環境によっては、[F4]キーと同時に[Fn]キーも押してみて下さい。)

もしも絶対参照にしないと、この様に平均気温の入ったF1が下にフィルをすると、ずれてしまいます。
F列の赤い枠線に着目して見て下さい。

【 C2に入った式 】

【 C3に入った式 】

これを先ほどの絶対参照にすると、

【 C3の式(絶対参照) 】

この様に参照先である平均気温が下にずれなくなりました。

それでは、絶対参照にした式を下にフィルします。
(セルC2は、中央揃えをしております。)


もしも、オートフィルが消えなくて困る場合は、何もないセルを選択して、[スペースキー]を押してみて下さい。
(余分な余白は後で削除します。)


次に最大値と最小値です。
【最大値】はセルF2に

=MAX(B2:B7)

と入力します。

【最小値】はセルF3に

=MIN(B2:B7)

と入力します。


さて、ちょっと関数から離れて、条件付き書式の設定をします。
最大値最小値に書式を設定します。

まずは、平均気温のデータの所を選択します。

ホームタブから条件付き書式を選択して、

条件付き書式を設定します。

セルの強調表示ルール 指定の値に等しい

を選びます。(Macの手順ですので、もしもWindowsの方で手順が異なっていましたら、恐れ入りますが検索して調べて頂けますと有り難いです。お手数お掛け致します。)

気温の最大値を参照する様にして、書式は好きな色を選びます。


OKを押します。

最大値の気温に書式が設定されました。

同様にして最小値にも書式を設定しました。


では、再び関数に戻って「-6℃」以上の件数を数えます。


セルF4に、

=COUNTIF(B2:B7,”>=-6″)

と入力するとこの様に「3件」と求まります。


お疲れ様でした。ブレイクタイムPhotoは、

江ノ電稲村ヶ崎海岸から撮影した、富士山と江ノ島です。
映画、「稲村ジェーン」の舞台になった所ですね。

ご精読誠にありがとうございました。

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【ExcelのVLOOKUP関数とXLOOKUP関数】IF関数、IFERROR関数のネストでエラー対応。イタリア語の数字に触れてみよう!!

この記事では、Excel関数の中でも特に実務での使用頻度が高い、

・VLOOKUP関数の使い方

・エラーの際のIF関数やIFERROR関数のネスト


・検索値のドロップダウンリストの作り方

・XLOOKUP関数の便利さ

の概要が掴めます。

この使い方に慣れておくと、「Excel関数だったら、是非あなたにお任せしたい!!」と、安心してお仕事を任せて貰える可能性が高まりますので、宜しかったらご覧下さい。

まず、この様な簡単な表を用意します。
ヘタリアというアニメが好きなので、イタリア語を例に致しました。)

※ 数字は半角に統一しておくと、学習がスムーズになります。 ※

イタリア語の数字のサイトを参照しました。

では、早速VLOOKUP関数を使ってみます。
検索値はセルA1に致します。

セルA1の検索値を、まずは「2」にしてみます。

では、ここで隣の黄色いセルB1にVLOOKUP関数を入力致します。

「 =vl 」まで入力したら、「Tabキー」を押すと、VLOOKUP関数が選択出来ます。
この様な式を入れます。

=VLOOKUP(A1,A4:B6,2,FALSE)

関数の中身が沢山ありますので、1つ1つ見ていきます。

・検索値の所をA1セルをクリック
・範囲の所をA4:B6で表を囲う様にドラック
・列番号を2
・完全一致にするので「0」または「FALSE」

ここまで入力したらEnterを押します。
この関数の中身のことを「引数」と呼びます。

セルB1にこの様な式が入りました。

この様に、B1セルにイタリア語の2に当たる「due(ドゥエ)」が表示されたらOKです!


ところで、検索値のA1セルを消すと、黄色いセルにこの様にエラーが出てしまいました。

このエラーをまずはIF関数を使って修正します。
黄色いセルB1に

=IF(A1=””,””,VLOOKUP(A1,A4:B6,2,FALSE))

と入力します。

式の意味は、もしも検索値のセルA1に何も入っていなかったら空白を返し、数字が入っていたら対応するイタリア語を表示する、と言う意味です。

これで、無事にエラーが消えました。
この様に関数の中に関数を入れることを「ネスト」と呼びます。

試しにここで、セルA1の検索値に1〜3の数字を入れると、この様に表示されます。
例としてセルA1に入力する検索値を「3」にしました。


では、1~3以外の数、例えば検索値に「7」が入っていたとします。

この場合はIFERROR関数を使います。

=IFERROR(値,”エラーメッセージ”)

となる様に、黄色いセルのB1に下記の式を入力します。

VLOOKUP関数の部分が値に該当して、なるべく分かりやすいエラーメッセージを入れます。

=IFERROR(VLOOKUP(A1,A4:B6,2,FALSE),”1から3までの数字を入力して下さい”)

この式では、もしも値が正しかったら該当するイタリア語を表示して、エラーだったらエラーメッセージを表示すると言う意味です。

現在この様になっていればOKです。


検索値の1,2,3を手打ちで都度入力するのは面倒ですよね。
それに、7などの数を誤入力されてしまうこともあります。

そこで誤入力を防ぐ為にも、検索値のセルA1にリストを設定します。
一旦、セルA1の7を削除してからドロップダウンリストを作成します。

まず、セルA1を選択して、
「データ」タブ → データの入力規則 で、下記のダイアログボックスが出ます。
一番左の「設定」タブを選択して、入力値の種類を「リスト」にします。

次に、リストにする値を指定します。

「元の値」の右の横のボタンをクリックして、ピンク色のセルのA4〜A6をドラッグしてOKを押します。

元の値にA4-A6の絶対参照が入っていればOKです。

これで、Windowsの方は、「Alt」+「↓」、Macの方は「option」 + 「↓」で、リストで「1,2,3」と選択出来るようになりました。

これで実際にリストから数字「1」を選んでみます。

無事にリストから選択出来、黄色いセルに表示されました。


お待たせしました!!
ではここからXLOOKUP関数について掲載いたします。

XLOOKUP関数はVLOOKUP関数のパワーアップ版の関数ですので、検索値の左の値を取得することも可能になりました。

先ほどの表のシートをコピーして、検索値とイタリア語を逆にしてこの様に作りました。

黄色いセルには、

=XLOOKUP(A1,B4:B6,A4:A6)

と式が入っています。

この中身をなるべく分かりやすく緩い感じで書きますと、

=XLOOKUP(検索値,検索する範囲,取ってくる範囲のある戻り範囲)

になっております。

更に、先ほどのVLOOKUP関数で半角の1-3以外の値を入れた場合は、IFERROR関数や空白の場合はIF関数を使いましたが、XLOOKUP関数はエラーの場合も引数で指定出来ます。

上の表は検索値に6を入れて、XLOOKUP関数はこの様に引数の指定をしています。
見つからなかった場合に「半角数字の1-3まで入れてね♪」の文字列を指定しました。

=XLOOKUP(A1,B4:B6,A4:A6,”半角数字の1-3まで入れてね♪”)

空白の場合もこれで何をすれば良いのか伝わると思いますので、XLOOKUP関数は複数の関数のネストせずに単体でエラー値の場合も指定出来るという利便性があります。

そろそろOffice365の環境になって来た方も増えて来たと思いますので、XLOOKUP関数での場合も追記致しました。


お疲れ様でした。ブレイクタイムPhotoは、

遊歩道の桜並木です。


ご精読誠にありがとうございました。

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【IF関数】天気予報と雨具の準備の例で習得

この記事では、関数の王様的な存在の、IF関数について掲載致します。

・Excelは使ったことがあるけれど、関数は初めて

・学生の方の授業や講義、就活の準備

・普段の業務や転職活動に向けて関数に慣れておきたい

・関数の復習をしたい
(最近プログラミングばかりでExcelはお久しぶり等)

に当てはまる方を主な対象にしておりますが、それ以外の方もご興味がありましたら是非ご覧になって下さると嬉しいです。

例として、北海道と東京と大阪の降水確率を用いております。

IF関数を使って、「YESだったら丈夫な傘を持っていく」、「NOだったら「-」と入力する」という、「降水確率ごとの条件分岐」が理解出来ることを目指しております。

まず、天気予報でB列の降水確率が「60以上」 でしたらC列の「雨具の用意」の所に「丈夫な傘」と表示されるようにします。

お手数ですが、可能な方は下記のような簡単な表をご用意頂けますと、実際に手を動かしながらIF関数に慣れていくと思います。
配色はお任せ致します。

(地域と降水確率は適当であり、傘を持って行くかどうかも私の私的な判断です。)

IF関数は、黄色いセルがあるC2の所に入力します。

=IF(条件,”当てはまる場合”)

セルC2をのところで、「 =if 」と入力してTabキーを押すとIF関数が選択出来ます。

=IF(B2>=60,”丈夫な傘”)

という様に式を入れます。

北海道の降水確率は10なので、「違うよ!丈夫な傘は持っていかなくても大丈夫だよ」という意味のFALSEが求まりました。

この数式をC2セルの右下の小さい四角いハンドルを下に引っ張って、「書式なしコピー(フィル)」を選ぶと、

大阪の降水確率が70なので、そこのみに「丈夫な傘」と入りました。

FALSEって英語ですし、ちょっと分かりにくいので、条件に当てはまらない場合は「-」などを表示したい場合は、セルC2に

=IF(条件,”当てはまる場合”,”当てはまらない場合”)

という処理になる、

=IF(B2>=60,”丈夫な傘”,”-“)

この様に式を入れます。

無事に表示されました。
ただ、右下のオートフィルオプションが邪魔ですよね。

これを消すには、何もない任意のセルの所で「スペースキー」を押してから、空いたスペースを消してみて下さい。
(環境によって異なる場合もございます。その際お手数ですが検索をお願い致します。)

セルの入力には[F2]キーが便利です。
(ノートPCの環境によっては、[Fn]も[F2]と一緒に押して下さい。)

はい、無事にオートフィルオプションが消えました。


今度は、降水確率が30以上の場合は、「折り畳み傘」と表示させる様にします。
先ほどの式、

=IF(条件,”当てはまる場合”,”当てはまらない場合”)

の、当てはまらない場合の所に、更にIF関数を入れます。
これを、関数のネストと言います。
セルC2の所に、

=IF(条件,”当てはまる場合”,
IF(次の条件,”当てはまる場合”,”当てはまらない場合”)
)

となるように、

=IF(B2>=60,”丈夫な傘”,IF(B2>=30,”折り畳み傘”,”-“))

と式を入れて数式を下まで引っ張っていくと、

一旦、ここまででの流れをまとめます。

降水確率が、

60以上 …..………….. 丈夫な傘
60未満で30以上 .…. 折り畳み傘
30未満 …..….….……..「-」

となります。
最後の30未満は、上記のどれにも当てはまりません。

IF関数の根幹の部分は以上でございます。


お疲れ様でした。ブレイクタイムPhotoは、

恵比寿ガーデンプレイスのクリスマスイルミネーション、
フランスのクリスタルメーカー、バカラのシャンデリアです。

ご精読誠にありがとうございました。

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