この記事を読むことで、
関数を入れるセルが1つで済むのでスプレッドシートを軽く出来る
比較的分かりやすい【ARRAYFORMULA関数】を紹介
この関数を使って簡単に連番を打つ方法を掲載
についての概要を掴めます。
スプレッドシートには、Excelと共通して使える関数もありますが、このARRAYFORMULA関数の様に、Excelには無いスプレッドシートのオリジナル関数で、比較的修得しやすい便利な関数もございます。
Excelでは関数を全ての範囲に入れていましたね。
その為数式を入れるとシートが重くなってしまいました。
しかし、ARRAYFORMULA関数では、適応したい範囲の最初の1つのセルにだけ関数を入れると、その範囲全てに適用出来るので、その分シートを軽くなります。
具体的に見て行きます。
下記の様なA列の2行目〜11行目まで黄色で塗り潰したスプレッドシートを用意します。
(分かりやすい様に黄色に塗り潰しただけですので他の色にしても、面倒に感じられましたら、塗り潰さなくても大丈夫です。)
これから、このシートの黄色い所である「A2からA11まで」に連番を1,2,…10と振って行きます。
途中まではExcelと共通のやり方です。
まず、セルA2に
=ROW(A2)
と入力します。
こんな感じで入力出来ました。
Excelでもご存知の通り、このROW関数は行を教えてくれる関数です。
=ROW(A2)と指定したので、A2は2行目なので、「2」が求まりました。
これを1から始まるようにしたいので、
=ROW(A2)-1
と数式を修正します。
セルを式の入ったA2にカーソルを移動して、Shiftを押しながら↓(下矢印)でA11まで選択します。
この状態で[Ctrl]+[D]を押すと、このように連番が振れました。
選択範囲は解除しています。
この黄色い所の全てに式が入っています。
10行ぐらいなら良いとしても、これが100行、1000行となると、一気にスプレッドシートが重たくなりますよね。
1つのセルだけに数式を入れたら、指定したい範囲に全てに連番を振れたら便利ですよね。
まさに、ARRAYFORMULA関数は、それを実現出来る関数なんです!!
やり方ですが、まずは一旦A3:A11まで消します。
この状態で、A2のセルのみに関数を入れて、
ROW関数をARRAYFORMULA関数の中にネストします。
今、セルA2にはこの様な式が入っています。
セルを選択して数式バーを見るとこの様な状態になっています。
=row(A2)-1
この数式バーにカーソルを置いた状態で、
[Ctrl] + [Shift] + [Enter]
キーを押します。
(Macの方は[Command]キー)
すると、数式がこの様に入ります。
=ArrayFormula(row(A2)-1)
この式に追加します。
セルA2の所に「:A11」を追加して、A2:A11にします。
=ArrayFormula(row(A2:A11)-1)
これで、式が入っているセルは一つしかないのに、1-10まで全ての範囲に連番が振れました。
関数名の補完を使えばスペルまで覚える必要が無いのですが、ポイントは、
・ARRAYはR
・FORはフォーユーとかのFOR
・MULAはL
・範囲はA2:A11を指定する
です。
今度は、101行目まで連番を振ってみます。
式を下記のように修正します。
修正する箇所は1つだけで、ROW関数の中の「A11」を「A101」にします。
=ARRAYFORMULA(ROW(A2:A101)-1)
すると・・・
途中の番号は省略して、
と、連番が振れました。
お疲れ様でした。ブレイクタイムPhotoは、
スカイツリーと河津桜です。
ご精読、誠に有難うございました。
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