この記事を読むと、PythonでのIF文、Forループの基本的な書き方と対応づけて、内包表記でのループ・if・elseを1行で書くことが可能になります。
また、このコーナーでは、学習コンテンツpaizaラーニングのレベルアップ問題集をPythonとGASの両方で解いて全コードの解説をしています。
PythonとGASの両方のコードを用いて、全コード及び部分的にも可能な限り詳細に記載いたしました。
GASはスプレッドシートを使っています。
GASはGoogle Apps Scriptと言って、JavaScriptの文法をベースにしているので、JavaScriptの学習中の方にもお役立て出来るかも知れません。
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基本情報技術者試験
paizaでの解答はPythonで行いましたが、この記事ではPythonのコードと共に、同じ問題を現在学習中のGASだったらどう解くのか、スプレッドシートでバインドして作ってみました。
問題:九九の 8 の段を半角スペース区切りで出力してください。
入力値:なし
期待する出力値:「8 16 24 32 40 48 56 64 72」
この問題では、8〜64までがスペース区切り、最後の72の所で改行する形で書かれています。
ループでiを1から9まで回して、i*8で8倍して、iが9(計算結果が72)ではない時にスペース区切り、そうでなければ改行での出力が求められます。
ではまず、Pythonで解いてみます。
手順として、
1.for文でi=1からi=9までループを回す
2.ループ内でiが9ではない(i!=9)であればスペース区切りで出力する
3.else(i==9)の時は改行する
まずは最初に基本的なループとIF文のコードです。
for i in range(1,10):
if i!=9:
print(i*8,end=' ')
else:
print(i*8)
これを内包表記でたった1行で書くとこの様になります。
[print(i*8,end=' ') if i!=9 else print(i*8) for i in range(1,10)]
公式のようにまとめると、if else と for を使った内包表記は、
[真の時の結果 if 条件式 else 偽の時の結果 いつものfor文]
になります。
どちらの実行結果も、この様になりました。
<<GASでの解き方>>
では、同じ問題をGASで解いてみます。
まず、スプレッドシートにこの様に配置しました。
九九の8の段を黄色の所に求めます。
※スプレッドシートに表示する場合は、ループを使って一次元配列ではなく、二次元配列としてからの配列に追加をして作成します※
手順はこのようになります。
1:スプレッドシートからアクティブシートをアクセスする
2:九九の8の段階を格納する作業用の配列tempを宣言する
3:ループでtempに8の段の一次元配列を格納する
4:ログでtempに九九の8の段が格納されたことを確認する
5:スプレッドシートに二次元配列として格納する配列arrayを宣言する
6:ここでarrayにtempを入れて二次元配列に出来たことをログで確認する
7:スプレッドシートの黄色いセルに九九の8の段が入った二次元配列を出力する
手順1: スプレッドシートからアクティブシートをアクセスする
const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();
これで定数ssにSpreadsheetAppから階層を辿ってアクティブシートにアクセスしています。
手順2:九九の8の段階を格納する作業用の配列tempを宣言する
let temp=[]
手順3:ループでtempに8の段の一次元配列を格納する
pushを使うことで配列tempに追加格納しています。
for (let i=1;i<=9;i++){
temp.push(i*8);
}
手順4:ログでtempに九九の8の段が格納されたことを確認する
console.log(temp);
手順5:スプレッドシートに二次元配列として格納する配列arrayを宣言する
let array=[];
手順6:ここでarrayにtempを入れて二次元配列に出来たことをログで確認する
array.push(temp);
console.log(array);
手順7:スプレッドシートの黄色いセルに九九の8の段が入った二次元配列を出力する
ss.getRange(1,1,1,9).setValues(array);
スプレッドシートの実行結果です。
GASでの全コードはこちらになります。
function loop13(){
//SpreadsheetAppから階層を辿ってアクティブシートをアクセスする
const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();
//九九の8の段階を格納する作業用の配列tempを宣言する
let temp=[]
//ループでtempに8の段の一次元配列を格納する
for (let i=1;i<=9;i++){
temp.push(i*8);
}
//ログでtempに九九の8の段が格納されたことを確認する
console.log(temp);
//スプレッドシートに二次元配列として格納する配列arrayを宣言する
let array=[];
//ここでarrayにtempを入れて二次元配列に出来たことをログで確認する
array.push(temp);
console.log(array);
//スプレッドシートの黄色いセルに九九の8の段が入った二次元配列を出力する
ss.getRange(1,1,1,9).setValues(array);
}
宜しかったらコピペしてアレンジして見て下さい。
お疲れ様でした。
ブレイクタイムフォトはこちらになります。
東京スカイツリー、割とドアップ!!!!!
■ 参考文献の紹介■
じっくり丁寧にPythonを学びたい方向け。
まずはpaizaラーニングなどの学習コンテンツで学んで、基礎をマスターしたら、この本でじっくりと初級から中級レベルを目指せます。
初めてGASを学ぶ方向け。
スプレッドシートの基本的な使い方からGASのベースとなるJavaScriptの基礎文法、GASでの初歩的なプログラミングを学べます。
GASに少し慣れて来たら、基礎固めとリファレンスとしてこの本でじっくり学べます。
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