paiza レベルアップ問題集 「STEP: 4 2 の累乗を表示」をPythonとGASで解いてみた

この記事を読むことで、PythonでのForループの基本的な書き方と対応づけて、内包表記で会得することが可能になります。
また、二乗、三乗などの累乗の計算方法を学べます。

このコーナーでは、学習コンテンツpaizaラーニングレベルアップ問題集をPythonとGASの両方で解いて全コードの解説をしています。
PythonとGASの両方のコードを用いて、全コード及び部分的にも可能な限り詳細に記載いたしました。

GASはスプレッドシートを使っています。
GASはGoogle Apps Scriptと言って、JavaScriptの文法をベースにしているので、JavaScriptの学習中の方にもお役立て出来るかも知れません。

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paizaでの解答はPythonで行いましたが、この記事ではPythonのコードと共に、同じ問題を現在学習中のGASだったらどう解くのか、スプレッドシートでバインドして作ってみました。

2 の累乗を表示 (paizaランク D 相当)

問題:整数 N が与えられます。
2 の 1 乗から 2 の N 乗までを改行区切りで出力してください。

この記事では、入力例3でNに10が与えられたという条件で解いて行きます。

入力例3
10

出力例3
2
4
8
16
32
64
128
256
512
1024

ではまず、Pythonで解いてみます。

今回は、paiza.ioを使って解きます。paiza.ioの使い方はこちらから。

<<Pythonでの解き方>>

下準備として、paiza.ioにこの様に入力します。

手順として、
1:標準入力でNを取得
2:for文で1からN+1までのループを設定する
3:2**Nで2のN乗を計算して出力

基本のループのコード

#標準入力でNを取得
N=int(input())

#ループでarrayに2のN乗を追加する
for i in range(1,N+1):
    print(2**i)

これを内包表記でたった1行で書くとこの様になります。

#標準入力でNを取得
N=int(input())

#【内包表記】ループでarrayに2のN乗を追加する
[print(2**i) for i in range(1,N+1)]    

公式のようにまとめると、使った内包表記は、

[計算結果と出力 いつものfor文]

になります。

<<GASでの解き方>>

では、同じ問題をGASで解いてみます。
まず、スプレッドシートにこの様に配置しました。

スプレッドシートの黄色い所に2の累乗を出力します。

※スプレッドシートに表示する場合は、ループを使って一次元配列ではなく、二次元配列としてからの配列に追加をして作成します※

手順はこのようになります。

1:スプレッドシートからアクティブシートをアクセスする
2:緑色のセル(B1)にあるN乗のNを取得(この例の場合N=10)
3:累乗の結果を格納する配列arrayを宣言する
4:ループでarrayに累乗の計算結果を二次元配列になるように格納する
5:ログでarrayに累乗の計算結果を格納できたことを確認する
6:スプレッドシートの黄色いセルに配列arrayに格納された累乗の計算結果を出力する

手順1: スプレッドシートからアクティブシートをアクセスする

const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();

これで定数ssにSpreadsheetAppから階層を辿ってアクティブシートにアクセスしています。

手順2:緑色のセル(B1)にあるN乗のNを取得(この例の場合N=10)

const N=ss.getRange(1,2).getValue();

手順3:累乗の結果を格納する配列arrayを宣言する

let array=[];

手順4:ループでarrayに累乗の計算結果を二次元配列になるように格納する

for(let i=1;i<=N;i++){
    array.push([2**i]);
  }

手順5:ログでarrayに累乗の計算結果を格納できたことを確認する

console.log(array);

手順6:スプレッドシートの黄色いセルに配列arrayに格納された累乗の計算結果を出力する

ss.getRange(3,2,N).setValues(array);

スプレッドシートの実行結果です。

GASでの全コードはこちらになります。

<全コード>

function loop15(){
  
  //スプレッドシートからアクティブシートをアクセスする
  const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  
  //緑色のセル(B1)にあるN乗のNを取得(この例の場合N=10)
  let N=ss.getRange(1,2).getValue();

  //累乗の結果を格納する配列arrayを宣言する
  let array=[];

  //ループでarrayに累乗の計算結果を二次元配列になるように格納する
  for(let i=1;i<=N;i++){
    array.push([2**i]);
  }

  //ログでarrayに累乗の計算結果を格納できたことを確認する
  console.log(array);

  //スプレッドシートの黄色いセルに九九のNの段が入った二次元配列を出力する
  ss.getRange(3,2,N).setValues(array);

}

宜しかったらコピペしてアレンジして見て下さい。

お疲れ様でした。

ブレイクタイムフォトはこちらになります。

2017年、六本木ヒルズのハロウィン

■ 参考文献の紹介■

じっくり丁寧にPythonを学びたい方向け。
まずはpaizaラーニングなどの学習コンテンツで学んで、基礎をマスターしたら、この本でじっくりと初級から中級レベルを目指せます。

初めてGASを学ぶ方向け。
スプレッドシートの基本的な使い方からGASのベースとなるJavaScriptの基礎文法、GASでの初歩的なプログラミングを学べます。

GASに少し慣れて来たら、基礎固めとリファレンスとしてこの本でじっくり学べます。

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