paiza レベルアップ問題集 「STEP: 3 九九の表示 2」をPythonとGASで解いてみた

この記事を読むと、Pythonで標準入力で整数値をする書き方、IF文、Forループの基本的な書き方と対応づけて、内包表記でのループ・if・elseを1行で書くことが可能になります。

また、このコーナーでは、学習コンテンツpaizaラーニングレベルアップ問題集をPythonとGASの両方で解いて全コードの解説をしています。
PythonとGASの両方のコードを用いて、全コード及び部分的にも可能な限り詳細に記載いたしました。

GASはスプレッドシートを使っています。
GASはGoogle Apps Scriptと言って、JavaScriptの文法をベースにしているので、JavaScriptの学習中の方にもお役立て出来るかも知れません。

サイトマップはこちらから

paizaレベルアップ問題集でPythonとGASを解いて見たに戻る
メインメニューに戻る
Python自作サンプル
GASサンプル
基本情報技術者試験

paizaでの解答はPythonで行いましたが、この記事ではPythonのコードと共に、同じ問題を現在学習中のGASだったらどう解くのか、スプレッドシートでバインドして作ってみました。

九九の表示 2 (paizaランク D 相当)

問題:整数 N が与えられます。
九九の N の段を半角スペース区切りで出力してください。
この記事では、入力例2でNに5が与えられたという条件で解いて行きます。

入力例2
5

出力例2
5 10 15 20 25 30 35 40 45

この問題では、5〜40までがスペース区切り、最後の45の所で改行する形で書かれています。
ループでiをiから9まで回して、i*N(この例ではN=5)で5倍して、iが9(計算結果が45)ではない時にスペース区切り、そうでなければ改行での出力が求められます。

ではまず、Pythonで解いてみます。
今回は、paiza.ioを使って解きます。paiza.ioの使い方はこちらから。

下準備として、paiza.ioにこの様に入力します。

手順として、
1.N=int(input())で九九のNの段を標準入力で読み込む
2.for文でi=1からi=9までループを回す
3.ループ内でiが9ではない(i!=9)であればスペース区切りで出力する
4.else(i==9)の時は改行する

まずは最初に基本的なループとIF文のコードです。

#標準入力でNの段のNを読み込む
N=int(input())

#ループで九九のNの段を作ってスペース区切りを改行の分岐をして出力
for i in range(1,10):
    if i!=9:
        print(i*N,end=' ')
    else:
        print(i*N)

これを内包表記で書くと、ループと分岐の所がたった1行で書けます。


#標準入力でNの段のNを読み込む
N=int(input())

#【内包表記】を使ってコードを書き換える
[print(i*N,end=' ') if i!=9 else print(i*N) for i in range(1,10)]        

公式のようにまとめると、if else と for を使った内包表記は、

[真の時の結果 if 条件式 else 偽の時の結果 いつものfor文]

になります。

paiza.ioでの出力結果です。

<<GASでの解き方>>

では、同じ問題をGASで解いてみます。
まず、スプレッドシートにこの様に配置しました。

九九のNの段を黄色の所に求めます。

※スプレッドシートに表示する場合は、ループを使って一次元配列ではなく、二次元配列としてからの配列に追加をして作成します※

手順はこのようになります。

1:スプレッドシートからアクティブシートをアクセスする
2:緑色のセル(B1)にある九九のNの段のNを取得(この例の場合N=5)
3:九九のNの段を格納する作業用の配列tempを宣言する
4:ループでtempにNの段の一次元配列を格納する
5:ログでtempに九九のNの段が格納されたことを確認する
6:スプレッドシートに二次元配列として格納する配列arrayを宣言する
7:ここでarrayにtempを入れて二次元配列に出来たことをログで確認する
8:スプレッドシートの黄色いセルに九九のNの段が入った二次元配列を出力する

手順1: スプレッドシートからアクティブシートをアクセスする

const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();

これで定数ssにSpreadsheetAppから階層を辿ってアクティブシートにアクセスしています。

手順2:緑色のセル(B1)にある九九のNの段のNを取得(この例の場合N=5)

const N=ss.getRange(1,2).getValue();

手順3:九九のNの段階を格納する作業用の配列tempを宣言する

let temp=[]

手順4:ループでtempにNの段の一次元配列を格納する

for (let i=1;i<=9;i++){
    temp.push(i*N);
  }

手順5:ログでtempに九九のNの段が格納されたことを確認する

console.log(temp);

手順6:スプレッドシートに二次元配列として格納する配列arrayを宣言する

let array=[];

手順7:ここでarrayにtempを入れて二次元配列に出来たことをログで確認する

array.push(temp);
console.log(array);

手順8:スプレッドシートの黄色いセルに九九のNの段が入った二次元配列を出力する

ss.getRange(3,2,1,9).setValues(array);

スプレッドシートの実行結果です。

GASでの全コードはこちらになります。

<全コード>

function loop14(){

  //スプレッドシートからアクティブシートをアクセスする
  const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();

  //緑色のセル(B1)にある九九のNの段のNを取得(この例の場合N=5)
  const N=ss.getRange(1,2).getValue();

  //九九のNの段を格納する作業用の配列tempを宣言する
  let temp=[];

  //ループでtempにNの段の一次元配列を格納する
  for (let i=1;i<=9;i++){
    temp.push(i*N);
  }

  //ログでtempに九九のNの段が格納されたことを確認する
  console.log(temp);

  //スプレッドシートに二次元配列として格納する配列arrayを宣言する
  let array=[];

  //ここでarrayにtempを入れて二次元配列に出来たことをログで確認する
  array.push(temp);
  console.log(array);

  //スプレッドシートの黄色いセルに九九のNの段が入った二次元配列を出力する
  ss.getRange(3,2,1,9).setValues(array);

}

宜しかったらコピペしてアレンジして見て下さい。

お疲れ様でした。

ブレイクタイムフォトはこちらになります。

都庁。2019年4月【コロナ前に撮影】

■ 参考文献の紹介■

じっくり丁寧にPythonを学びたい方向け。
まずはpaizaラーニングなどの学習コンテンツで学んで、基礎をマスターしたら、この本でじっくりと初級から中級レベルを目指せます。

初めてGASを学ぶ方向け。
スプレッドシートの基本的な使い方からGASのベースとなるJavaScriptの基礎文法、GASでの初歩的なプログラミングを学べます。

GASに少し慣れて来たら、基礎固めとリファレンスとしてこの本でじっくり学べます。

サイトマップはこちらから

paizaレベルアップ問題集でPythonとGASを解いて見たに戻る
メインメニューに戻る
Python自作サンプル
GASサンプル
基本情報技術者試験

←前の問題                        次の問題→

モバイルバージョンを終了