<ねこフォーム8>ねこあつめフォームに「スケールアイテム」と「パラグラフテキストアイテム」を追加する

この記事では、GAS(Google Apps script)でねこあつめフォームに「スケールアイテム(5段階評価)」と「パラグラフテキストアイテム(コメント長文入力)」を追加します。

お世話になっているサイトは、いつも隣にITのお仕事さんの

GASでGoogleフォームに追加できる質問の種類とそのメソッドまとめ

です。

まずは、前回のおさらいをします。

「お名前」と「1番お気に入りのグッズ」と「めあど」はテキストアイテムをコードに記述して、「スプレッドシートから、ラジオボタン、チェックボックス、リストアイテムを取得する」コードを追加しました。

下記のコードを実行すると、このようなフォーム(目のマークのプレビュー画面)を得られます。

function myFunction() {

  //SpreadsheetAppから現在のスプレッドシートにアクセス
  const ss=SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();

  //シート名「イベント概要」のデータを配列として取得する
  const values=ss.getSheetByName('イベント概要').getDataRange().getValues();
  const formTitle=values[0][1];//タイトル
  const formDescription=values[1][1];//概要
  
  //フォームを作成
  const form=FormApp.create(formTitle);


  //ここでプロパティストアに格納したFOLDER_IDを使って、指定のフォルダにフォームを作成する
  const id=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('FOLDER_ID');//idにFOLDER_IDを格納する
  const formFile=DriveApp.getFileById(form.getId());//作成したフォームのIDをformFileに格納する
  DriveApp.getFolderById(id).addFile(formFile);//指定のフォルダにフォームを格納する
  DriveApp.getRootFolder().removeFile(formFile);//マイドライブに作成されたフォームを削除する


  //フォームの説明を作成
  form.setDescription(formDescription);

  //テキストアイテムを追加する
  form.addTextItem().setTitle('おなまえ').setRequired(true);//trueにすることで、入力必須にしている。
  form.addTextItem().setTitle('1番お気に入りのグッズ');


  //メールアドレスのテキストアイテムを加える
  const validationEmail=FormApp.createTextValidation().requireTextIsEmail().build();
  form.addTextItem().setTitle('めあど').setRequired(true).setValidation(validationEmail);


  //←シート「項目データ」から、フォームに追加するアイテムの内容を二次元配列として取得する
  const dataValues=ss.getSheetByName('項目データ').getDataRange().getValues();
  dataValues.shift();

  /**
   * シート「項目データ」の値を二次元配列として取得して、指定の列を抜き出し一次元配列を構成する
   * 
   * @param{Object[][]}シート「項目データ」を二次元配列として取得したデータ
   * @param{number} 配列の列数(0以上のインデックス)
   * @return{Object[]} 指定の列の見出しタイトル行を除くデータによる一次元配列
   * 
   */
  function generateArray(values,column){
    return values.map(record=>record[column]).filter(value=>value);
  }
  
  
  //ラジオボタンを加える
  form.addMultipleChoiceItem()
    .setTitle('ねこ種類')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,0))
    .setRequired(true);

  //チェックボックスを追加する
  form.addCheckboxItem()
    .setTitle('他にあそんだグッズ')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,1)) 
    .showOtherOption(true)//その他のチェックボックスを作っている
    .setRequired(true); 

  //←リストアイテムを追加する
  form.addListItem()
    .setTitle('ねこちゃんの都道府県')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,2)) 
    .setRequired(true); 

}

今回の内容に入る前に、ねこあつめ画像で癒されます。

まるこたつで「とびちゃん」がごめん寝してる(=^x^=)

さて、今回は5段階評価などで使う「スケールアイテム」と、長文のコメントを書ける様になる「パラグラフテキストアイテム」を追加します。

それぞれの部品をフォームに追加するコードはこちらになります。

・スケールアイテム のコード

//あなたの「ねこ度」をスケールアイテムで追加する
  form.addScaleItem().setTitle('あなたのねこ度は? 1:低い 〜 5:高い').setRequired(true);//trueにすることで、入力必須にしている。

・パラグラフテキストアイテムのコード

//ご意見ご要望をパラグラフテキストアイテムで追加する
  form.addParagraphTextItem().setTitle('ご意見ご要望').setRequired(true);//trueにすることで、入力必須にしている。

以上になります。
他にも日付を入れるアイテムとかありましたが、実際に良く使われるのは、スケールアイテムやパラグラフテキストアイテムだと思って、そこに絞って追加しました。

最後にこれまでのコードです。
指定のフォルダに保存したい場合は最初に「setScriptProperty」の32桁のXXX…XXXの所にフォルダIDを指定して実行してから、正しく格納されたことを
「getScriptProperty」で確認してからメインの「myFunction」を実行して下さい。

function myFunction() {

  //SpreadsheetAppから現在のスプレッドシートにアクセス
  const ss=SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();

  //シート名「イベント概要」のデータを配列として取得する
  const values=ss.getSheetByName('イベント概要').getDataRange().getValues();
  const formTitle=values[0][1];//タイトル
  const formDescription=values[1][1];//概要
  
  //フォームを作成
  const form=FormApp.create(formTitle);


  //ここでプロパティストアに格納したFOLDER_IDを使って、指定のフォルダにフォームを作成する
  const id=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('FOLDER_ID');//idにFOLDER_IDを格納する
  const formFile=DriveApp.getFileById(form.getId());//作成したフォームのIDをformFileに格納する
  DriveApp.getFolderById(id).addFile(formFile);//指定のフォルダにフォームを格納する
  DriveApp.getRootFolder().removeFile(formFile);//マイドライブに作成されたフォームを削除する


  //フォームの説明を作成
  form.setDescription(formDescription);

  //テキストアイテムを追加する
  form.addTextItem().setTitle('おなまえ').setRequired(true);//trueにすることで、入力必須にしている。
  form.addTextItem().setTitle('1番お気に入りのグッズ');


  //メールアドレスのテキストアイテムを加える
  const validationEmail=FormApp.createTextValidation().requireTextIsEmail().build();
  form.addTextItem().setTitle('めあど').setRequired(true).setValidation(validationEmail);


  //←シート「項目データ」から、フォームに追加するアイテムの内容を二次元配列として取得する
  const dataValues=ss.getSheetByName('項目データ').getDataRange().getValues();
  dataValues.shift();

  /**
   * シート「項目データ」の値を二次元配列として取得して、指定の列を抜き出し一次元配列を構成する
   * 
   * @param{Object[][]}シート「項目データ」を二次元配列として取得したデータ
   * @param{number} 配列の列数(0以上のインデックス)
   * @return{Object[]} 指定の列の見出しタイトル行を除くデータによる一次元配列
   * 
   */
  function generateArray(values,column){
    return values.map(record=>record[column]).filter(value=>value);
  }
  
  
  //ラジオボタンを加える
  form.addMultipleChoiceItem()
    .setTitle('ねこ種類')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,0))
    .setRequired(true);

  //チェックボックスを追加する
  form.addCheckboxItem()
    .setTitle('他にあそんだグッズ')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,1)) 
    .showOtherOption(true)//その他のチェックボックスを作っている
    .setRequired(true); 

  //リストアイテムを追加する
  form.addListItem()
    .setTitle('ねこちゃんの都道府県')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,2)) 
    .setRequired(true); 


  //←あなたの「ねこ度」をスケールアイテムで追加する
  form.addScaleItem().setTitle('あなたのねこ度は? 1:低い 〜 5:高い').setRequired(true);//trueにすることで、入力必須にしている。


  //←ご意見ご要望をパラグラフテキストアイテムで追加する
  form.addParagraphTextItem().setTitle('ご意見ご要望').setRequired(true);//trueにすることで、入力必須にしている。


}



//プロパティストアにフォルダIDを格納する
function setScriptProperty(){
  PropertiesService.getScriptProperties().setProperty('FOLDER_ID','XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX');
}

//プロパティストアにフォルダIDが格納されたことを確認する
function getScriptProperty(){
  const folderid=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('FOLDER_ID');
  console.log(folderid);

}

ねこフォームの基礎はこの記事で最終回にして、次からはフォーム実践編に入リます。長らくご精読ありがとうございました。

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初めてGASを学ぶ方向け。
スプレッドシートの基本的な使い方からGASのベースとなるJavaScriptの基礎文法、GASでの初歩的なプログラミングを学べます。

GASに少し慣れて来たら、基礎固めとリファレンスとしてこの本を通してじっくり学べます。

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<ねこフォーム実践1>就職セミナーアンケート

この記事では、GAS(Google Apps script)を使って、おおよそのセミナーや、企業説明会で使える参加者向けのアンケートを作成します。

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GASでGoogleフォームを一発で作成するツールを作る

です。

まず、下記のような3枚のスプレッドシートを用意します。

・シート「トップ画面」

ここには、ボタンを設置して、後でこのボタンを押すとフォームが作れるようにします。

・シート「フォームのタイトルと説明の情報」

ここには、作成するフォームのタイトルと説明文を入れます。

シート「項目データ」

ここには、アンケート回答者がラジオボタン、チェックボックス、リストアイテムから選択出来るようスプレッドシートに配置しています。

このデータを二次元配列として取得して、各列ごとに1次元配列に変換して、ラジオボタンなどから選択出来るようにしています。

まず、スプレッドシートのボタンを押すとフォームが作れる関数、「pushButton」を作ります。

シート「フォームのタイトルと説明の情報」を二次元配列arrayとして取得して、array[0][1]をタイトル、array[1][1]をフォームの説明文として取得しています。

また、フォームに氏名とメールアドレスのテキストアイテムを追加します。

メールアドレスは@が含まれているなど、メールアドレスとして正しいかどうかを検証しています。

このメールアドレスとして検証するという部分については、

<ねこフォーム4>ねこあつめフォームに「メールアドレス」を追加する

で詳細に掲載致しました。

//このボタンを押すと、フォームが作成される。
function pushButton() {
  
  //シート「フォームのタイトルと説明の情報」からフォームのタイトルと説明を取得
  const ss=SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  const array=ss.getSheetByName('フォームのタイトルと説明の情報').getDataRange().getValues();
  const formTitle=array[0][1];//タイトル
  const formDescription=array[1][1];//フォームの説明文

  
  //フォームを作成。タイトルにはシート「フォームのタイトルと説明の情報」のvalues[0][1]から取得される
  const form=FormApp.create(formTitle);

  //フォームの説明。フォームの説明文にはシート「フォームのタイトルと説明の情報」のvalues[1][1]から取得される
  form.setDescription(formDescription);


  //以下、フォームの設問の項目
  form.addTextItem().setTitle('氏名').setRequired(true); //氏名は入力必須項目にしている。

  const validationEmail=FormApp.createTextValidation().requireTextIsEmail().build();//eメールアドレスが正しいか検証
  form.addTextItem().setTitle('メールアドレス').setRequired(true).setValidation(validationEmail);
}

では、いよいよスプレッドシートのシート「項目データ」からデータを取得して、フォームを作成して行きます。

まず、シート「項目データ」を二次元配列として取得するために、下記のコードを書きました。

//以下、シート「項目データ」から取得している。
  //シート「項目データ」からフォームの質問の項目を二次元配列として取得し、その二次元配列のタイトル行を削除する
  const dataValues=ss.getSheetByName('項目データ').getDataRange().getValues();
  dataValues.shift()

このコードでは、定数dataValuesにシートを二次元配列として取得したデータを格納して、先頭のタイトル行をshisft()で削除しています。

この二次元配列の各行をフォームのアイテムから選択出来るように一次元配列に変換して、更に空白行を取り除く関数generateArrayを作成しました。

引数に二次元配列のデータとその行を指定して関数generateArrayに送ります。

ここではmapで一次元配列に変換して、filterで空白行を取り除いています。

/**
 * フォームのアイテムの内容をスプレッドシートから取得する関数
 * シート「項目データ」の値を取得した二次元配列から、指定の列のデータを抜き出し一次元配列を構成する。その為、mapを使っている。
 * その際、列の空白データを削除するためにfilterも使っている。 
 * 
 * @param{Object[][]}シートのデータを二次元配列化とした配列
 * @param{number}配列の列数(0以上のインデックス)
 * @return{Object{}}指定の列(見出しを除く)のデータによる一次元配列
 */
function generateArray(values,column){
  return values.map(record=>record[column]).filter(value=>value);
}

関数呼び出し時には、下記のように指定しました。

A列「性別」は、ラジオボタンで、

generateArray(dataValues,0)

と記述し、引数に二次元配列のデータと列数を指定することで「性別」が選択出来ます。

form.addMultipleChoiceItem()    //ラジオボタンはシート「項目データ」の「0列目」から取得している。
    .setTitle('性別')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,0))
    .setRequired(true);

テキストアイテムで学校名を入力します。

form.addTextItem().setTitle('在学、卒業の学校名').setRequired(true);//入力はテキストアイテム

B列「学部」の呼び出しは、ラジオボタンで、

generateArray(dataValues,1)

です。その他の学部も選択記載出来るようにしています。

form.addMultipleChoiceItem()    //ラジオボタンはシート「項目データー」の「1列目」から取得している
    .setTitle('学部')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,1))
    .showOtherOption(true)//その他の選択肢

学科・コースはテキストアイテムで入力します。

form.addTextItem().setTitle('学科・コース');

C列「卒業・在学の区分」はラジオボタン(※必須)で、

generateArray(dataValues,2)

です。その他の項目も選択出来ます。

form.addMultipleChoiceItem()    //ラジオボタンはシート「項目データ」の「2列目」から取得している
    .setTitle('卒業・在学の区分')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,2))
    .showOtherOption(true)//その他の選択肢
    .setRequired(true);

D列「出身・在住の都道府県」はリストアイテム(※必須)で、

generateArray(dataValues,3)

です。

これはリストアイテムのタイトルを変えて2回呼び出しています。

1回目の呼び出しはお住まい、2回目は出身です。

form.addListItem()  //リストアイテムはシート「項目データ」の「3列目」から取得している  
    .setTitle('お住まいの都道府県は?')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,3))
    .setRequired(true);


  form.addListItem()   //リストアイテムはシート「項目データ」の「3列目」から取得している
    .setTitle('ご出身の都道府県は?')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,3))
    .setRequired(true);

E列「当社を知った媒体」はチェックボックス(※必須)で、

generateArray(dataValues,4)

です。

これもその他を選択出来るようにしています。

form.addCheckboxItem()    //チェックボックスはシート「項目データ」の「4列目」から取得している
    .setTitle('当社を知った媒体はどちらでしょうか。')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,4))
    .showOtherOption(true)//その他の選択肢
    .setRequired(true);

これ以降は、セミナーの内容が5段階評価で選択出来るようにスケールアイテムを使っています。(※必須)

//以下、スケールアイテム
  
  form.addScaleItem()
    .setTitle('講師の声の聞き取りやすさ     1: 全く良くない  〜  5: 大変良い')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);


  form.addScaleItem()
    .setTitle('講師の説明の分かりやすさ     1: 全く分からない  〜  5: 大変分かりやすい')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);


  form.addScaleItem()
    .setTitle('スタッフの身だしなみ     1: 全く良くない  〜  5: 大変良い')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);

  form.addScaleItem()
    .setTitle('スタッフの対応    1: 全く良くない  〜  5: 大変良い')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);


    form.addScaleItem()
    .setTitle('当社志望度    1: 低い  〜  5: 高い')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);

最後は自由に記入できる段落入力アイテムです。

form.addParagraphTextItem().setTitle('ご意見ご要望');//段落テキストアイテム

ここまでで実行すると、このようなフォームが作れます。これは目のマークでプレビューを押した画面です。

マイドライブに保存する場合はここまででも良いのですが、指定のドライブに保存したい場合は、プロパティストアというものを使って、フォルダIDをFOLDER_IDという文字列に保存します。

フォルダIDはこちらになります。

このモザイク部分32桁をこちらのコードでFOLDER_IDに保存します。
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXを実際のフォルダーIDに置き換えて下さい。特定のフォルダに指定する場合は、pushButtonを押すよりも先にこちらを実行して下さい。

//フォームを保存したいドライブのIDを指定して、1番最初に実行する。
function setScriptProperty(){
  PropertiesService.getScriptProperties().setProperty('FOLDER_ID','XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX');
}

その実行画面です。

この様に何も起こらないので不安になるかと思います。

そこで、FOLDER_IDに格納出来たのか確認するコードを書きました。

//プロパティストアにフォルダIDが格納されたことを確認する
function getScriptProperty(){
  const folderid=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('FOLDER_ID');
  console.log(folderid);

実行結果です。先ほどのフォルダーID32桁が無事に表示されましたので、モザイク処理を施しました。

あとはメインの関数にこの4行のコードを追記します。

プロパティストアからFOLDER_IDを取り出して、フォームをそこに格納し、マイドライブに出来てしまったフォームの方は削除します。

//ここの4行ををコメントアウトすることで、マイドライブに保存が出来る。
  //フォームを指定のドライブに保存する
  const id=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('FOLDER_ID');//格納するフォルダIDを取り出す
  const formFile=DriveApp.getFileById(form.getId());//作成したフォームをオブジェクトとして取得
  DriveApp.getFolderById(id).addFile(formFile);//指定のフォルダにFileオブジェクトを追加する
  DriveApp.getRootFolder().removeFile(formFile);//マイフォルダからFileオブジェクトを削除する

コメントにもある様、マイドライブ(ルードディレクトリ)に保存したい場合は、一旦コメントアウトをしておいても状況に寄っては宜しいかもしれません。

ここまでの説明で、もう少し詳しくプロパティストアについて知りたいという方は、

<ねこフォーム2>GASで作成したフォームを指定のフォルダに格納する

をご覧ください。

では、これまでのコードをまとめます。

/**
 * フォームのアイテムの内容をスプレッドシートから取得する関数
 * シート「項目データ」の値を取得した二次元配列から、指定の列のデータを抜き出し一次元配列を構成する。その為、mapを使っている。
 * その際、列の空白データを削除するためにfilterも使っている。 
 * 
 * @param{Object[][]}シートのデータを二次元配列化とした配列
 * @param{number}配列の列数(0以上のインデックス)
 * @return{Object{}}指定の列(見出しを除く)のデータによる一次元配列
 */
function generateArray(values,column){
  return values.map(record=>record[column]).filter(value=>value);
}


//このボタンを押すと、フォームが作成される。
function pushButton() {
  
  //シート「フォームのタイトルと説明の情報」からフォームのタイトルと説明を取得
  const ss=SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  const array=ss.getSheetByName('フォームのタイトルと説明の情報').getDataRange().getValues();
  const formTitle=array[0][1];//タイトル
  const formDescription=array[1][1];//フォームの説明文

  
  //フォームを作成。タイトルにはシート「フォームのタイトルと説明の情報」のvalues[0][1]から取得される
  const form=FormApp.create(formTitle);

  //フォームの説明。フォームの説明文にはシート「フォームのタイトルと説明の情報」のvalues[1][1]から取得される
  form.setDescription(formDescription);


  //以下、フォームの設問の項目
  form.addTextItem().setTitle('氏名').setRequired(true); //氏名は入力必須項目にしている。

  const validationEmail=FormApp.createTextValidation().requireTextIsEmail().build();//eメールアドレスが正しいか検証
  form.addTextItem().setTitle('メールアドレス').setRequired(true).setValidation(validationEmail);

  
  //以下、シート「項目データ」から取得している。
  //シート「項目データ」からフォームの質問の項目を二次元配列として取得し、その二次元配列のタイトル行を削除する
  const dataValues=ss.getSheetByName('項目データ').getDataRange().getValues();
  dataValues.shift()
  

  form.addMultipleChoiceItem()    //ラジオボタンはシート「項目データ」の「0列目」から取得している。
    .setTitle('性別')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,0))
    .setRequired(true);
  
  form.addTextItem().setTitle('在学、卒業の学校名').setRequired(true);//入力はテキストアイテム

  form.addMultipleChoiceItem()    //ラジオボタンはシート「項目データー」の「1列目」から取得している
    .setTitle('学部')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,1))
    .showOtherOption(true)//その他の選択肢

  form.addTextItem().setTitle('学科・コース');


  form.addMultipleChoiceItem()    //ラジオボタンはシート「項目データ」の「2列目」から取得している
    .setTitle('卒業・在学の区分')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,2))
    .showOtherOption(true)//その他の選択肢
    .setRequired(true);


  
  form.addListItem()  //リストアイテムはシート「項目データ」の「3列目」から取得している  
    .setTitle('お住まいの都道府県は?')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,3))
    .setRequired(true);


  form.addListItem()   //リストアイテムはシート「項目データ」の「3列目」から取得している
    .setTitle('ご出身の都道府県は?')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,3))
    .setRequired(true);


  form.addCheckboxItem()    //チェックボックスはシート「項目データ」の「4列目」から取得している
    .setTitle('当社を知った媒体はどちらでしょうか。')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,4))
    .showOtherOption(true)//その他の選択肢
    .setRequired(true);


  //以下、スケールアイテム
  
  form.addScaleItem()
    .setTitle('講師の声の聞き取りやすさ     1: 全く良くない  〜  5: 大変良い')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);


  form.addScaleItem()
    .setTitle('講師の説明の分かりやすさ     1: 全く分からない  〜  5: 大変分かりやすい')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);


  form.addScaleItem()
    .setTitle('スタッフの身だしなみ     1: 全く良くない  〜  5: 大変良い')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);

  form.addScaleItem()
    .setTitle('スタッフの対応    1: 全く良くない  〜  5: 大変良い')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);


    form.addScaleItem()
    .setTitle('当社志望度    1: 低い  〜  5: 高い')
    .setBounds(1,5)
    .setRequired(true);



  form.addParagraphTextItem().setTitle('ご意見ご要望');//段落テキストアイテム
  

  
  //ここの4行ををコメントアウトすることで、マイドライブに保存が出来る。
  //フォームを指定のドライブに保存する
  const id=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('FOLDER_ID');//格納するフォルダIDを取り出す
  const formFile=DriveApp.getFileById(form.getId());//作成したフォームをオブジェクトとして取得
  DriveApp.getFolderById(id).addFile(formFile);//指定のフォルダにFileオブジェクトを追加する
  DriveApp.getRootFolder().removeFile(formFile);//マイフォルダからFileオブジェクトを削除する
  

}


//フォームを保存したいドライブのIDを指定して、1番最初に実行する。
function setScriptProperty(){
  PropertiesService.getScriptProperties().setProperty('FOLDER_ID','XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX');
}

//プロパティストアにフォルダIDが格納されたことを確認する
function getScriptProperty(){
  const folderid=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('FOLDER_ID');
  console.log(folderid);

}

あとはスプレッドシートのトップ画面のボタンの右上3点リーダーからスクリプトを「pushButton」に割り当てて押すと、あなたが指定したフォルダ、または上記4行をコメントアウトした場合はマイドライブに保存されます。

お疲れ様でした、ブレイクタイムフォトはこちらになります。

恵比寿ガーデンプレイス、フランスのクリスタルメーカー、バカラのシャンデリア。
カメラはOLYMPUSのミラーレス一眼。

この写真ムービーは、下記の記事でご覧になれます。

恵比寿ガーデンプレイス、バカラのシャンデリア

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<ねこフォーム7>ねこあつめフォームに「プルダウンリスト」を追加する

この記事では、GAS(Google Apps script)でねこあつめフォームに「プルダウンリスト」を追加します。
また、ラジオボタンや、チェックボックスも、スプレッドシートからデータを取得してフォームに表示出来るように致します。

お世話になっているサイトは、いつも隣にITのお仕事さんの

GASでGoogleフォームにプルダウンリストの質問を追加する方法

Googleフォームの質問の選択肢をスプレッドシートのデータから生成するGAS関数の作り方

です。

まずは、前回のおさらいをします。
チェックボックスを追加するのに、下記のコードを追加しました。

//←チェックボックスを追加する
  form.addCheckboxItem()
    .setTitle('種類は何系?(チェックボックス)')
    .setChoiceValues(['みけ','とら']) 
    .showOtherOption(true)//その他のチェックボックスを作っている
    .setRequired(true); 

実行して、プレビュー画面です。

前回のコードのまとめです。

function myFunction() {

  //SpreadsheetAppから現在のスプレッドシートにアクセス
  const ss=SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();

  //シート名「イベント概要」のデータを配列として取得する
  const values=ss.getSheetByName('イベント概要').getDataRange().getValues();
  const formTitle=values[0][1];//タイトル
  const formDescription=values[1][1];//概要
  
  //フォームを作成
  const form=FormApp.create(formTitle);

  //ここでプロパティストアに格納したFOLDER_IDを使って、指定のフォルダにフォームを作成する
  const id=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('FOLDER_ID');//idにFOLDER_IDを格納する
  const formFile=DriveApp.getFileById(form.getId());//作成したフォームのIDをformFileに格納する
  DriveApp.getFolderById(id).addFile(formFile);//指定のフォルダにフォームを格納する
  DriveApp.getRootFolder().removeFile(formFile);//マイドライブに作成されたフォームを削除する

  //フォームの説明を作成
  form.setDescription(formDescription);

  //テキストアイテムを追加する
  form.addTextItem().setTitle('おなまえ').setRequired(true);//trueにすることで、入力必須にしている。
  form.addTextItem().setTitle('あそんだグッズ');

  //メールアドレスのテキストアイテムを加える
  const validationEmail=FormApp.createTextValidation().requireTextIsEmail().build();
  form.addTextItem().setTitle('めあど').setRequired(true).setValidation(validationEmail);

  //ラジオボタンを加える
  form.addMultipleChoiceItem()
    .setTitle('種類は何系?(ラジオボタン)')
    .setChoiceValues(['みけ','とら'])
    .setRequired(true);

  //←チェックボックスを追加する
  form.addCheckboxItem()
    .setTitle('種類は何系?(チェックボックス)')
    .setChoiceValues(['みけ','とら']) 
    .showOtherOption(true)//その他のチェックボックスを作っている
    .setRequired(true); 

}

今回の内容に入る前に、ねこあつめ画像に癒されます。
紙袋に入った、「赤毛ねこのアンちゃんのお尻」が可愛すぎて反則なぐらいです(=^x^=)

さて、今回はスプレッドシートからデータを取得して、フォームのアイテムに反映させて、リストアイテムも新たに作ります。

スプレッドシートは、この2枚を用意します。

フォームを作成するのに使う「イベント概要」は、今まで通りこのように配置しています。

また、フォームに追加するアイテムは、シート「項目データ」にこのように配置しています。

猫ちゃん達の出身地は47都道府県なので、それを全部コードにベタ打ちするのは大変です。なので、スプレッドシートから取得するように致します。
この都道府県リストは総務省統計局さんの「2-2 都道府県別人口と人口増減率」のExcelからコピーして頂きました。

今回作成するねこあつめフォームの、「なまえ」、「1番お気に入りのグッズ」、「めあど」はプログラムからテキストアイテムを作って、上記のスプレッドシートからは、

・A列(ラジオボタン)・・・ねこ種類「みけ、とら、その他」を選択
・B列(チェックボックス)・・・他にあそんだことのあるグッズ「まるこたつ、ゆたんぽ・・・」などのグッズをチェックします。
・C列(リストアイテム)・・・ねこちゃん達の出身地を「北海道・・・沖縄」まで、プルダウンリストで選択します。

また、スプレッドシートのデータを二次元配列として取得する為、下記のコードを加えます。最初の行はタイトルなので、shift()を使って取り除いています。

//シート「項目データ」から、フォームに追加するアイテムの内容を二次元配列として取得する
  const dataValues=ss.getSheetByName('項目データ').getDataRange().getValues();
  dataValues.shift();

この二次元配列dataValuesと列数を渡すことで、その列のデータを一次元配列として取得する関数を作成しました

/**
   * シート「項目データ」の値を二次元配列として取得して、指定の列を抜き出し一次元配列を構成する
   * 
   * @param{Object[][]}シート「項目データ」を二次元配列として取得したデータ
   * @param{number} 配列の列数(0以上のインデックス)
   * @return{Object[]} 指定の列の見出しタイトル行を除くデータによる一次元配列
   * 
   */
  function generateArray(values,column){
    return values.map(record=>record[column]).filter(value=>value);
  }

関数の呼び出しは、A列の「ねこ種類」の場合は、

generateArray(dataValues,0)

と記述し、引数に二次元配列のデータと列数を指定することで「ねこ種類」が呼び出せます。

B列の「他にあそんだことのあるグッズ」の呼び出しは、

generateArray(dataValues,1)

で、

C列の「全国のねこちゃんたちの都道府県」は

generateArray(dataValues,2)

と記述して、関数を呼び出して二次元配列から一次元配列にします。

このgenerateArray関数は、「map」を使うことで、スプレッドシートのデータが二次元配列の状態で格納されているのを一次元配列にして、フォームで選択出来る形に変換しています。

また、filterを使うことで、列に含まれる空のデータを取り除くことが出来ます。
例えばA列でしたら、「みけ、とら、その他」の後は空白です。
そこでfilterを使って、データがある「みけ、とら」のみを取得してフォームで使うことが出来る様になります。

以上をまとめたコードはこちらです。

function myFunction() {

  //SpreadsheetAppから現在のスプレッドシートにアクセス
  const ss=SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();

  //シート名「イベント概要」のデータを配列として取得する
  const values=ss.getSheetByName('イベント概要').getDataRange().getValues();
  const formTitle=values[0][1];//タイトル
  const formDescription=values[1][1];//概要
  
  //フォームを作成
  const form=FormApp.create(formTitle);


  //ここでプロパティストアに格納したFOLDER_IDを使って、指定のフォルダにフォームを作成する
  const id=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('FOLDER_ID');//idにFOLDER_IDを格納する
  const formFile=DriveApp.getFileById(form.getId());//作成したフォームのIDをformFileに格納する
  DriveApp.getFolderById(id).addFile(formFile);//指定のフォルダにフォームを格納する
  DriveApp.getRootFolder().removeFile(formFile);//マイドライブに作成されたフォームを削除する


  //フォームの説明を作成
  form.setDescription(formDescription);

  //テキストアイテムを追加する
  form.addTextItem().setTitle('おなまえ').setRequired(true);//trueにすることで、入力必須にしている。
  form.addTextItem().setTitle('1番お気に入りのグッズ');


  //メールアドレスのテキストアイテムを加える
  const validationEmail=FormApp.createTextValidation().requireTextIsEmail().build();
  form.addTextItem().setTitle('めあど').setRequired(true).setValidation(validationEmail);


  //←シート「項目データ」から、フォームに追加するアイテムの内容を二次元配列として取得する
  const dataValues=ss.getSheetByName('項目データ').getDataRange().getValues();
  dataValues.shift();

  /**
   * シート「項目データ」の値を二次元配列として取得して、指定の列を抜き出し一次元配列を構成する
   * 
   * @param{Object[][]}シート「項目データ」を二次元配列として取得したデータ
   * @param{number} 配列の列数(0以上のインデックス)
   * @return{Object[]} 指定の列の見出しタイトル行を除くデータによる一次元配列
   * 
   */
  function generateArray(values,column){
    return values.map(record=>record[column]).filter(value=>value);
  }
  
  
  //ラジオボタンを加える
  form.addMultipleChoiceItem()
    .setTitle('ねこ種類')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,0))
    .setRequired(true);

  //チェックボックスを追加する
  form.addCheckboxItem()
    .setTitle('他にあそんだグッズ')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,1)) 
    .showOtherOption(true)//その他のチェックボックスを作っている
    .setRequired(true); 

  //←リストアイテムを追加する
  form.addListItem()
    .setTitle('ねこちゃんの都道府県')
    .setChoiceValues(generateArray(dataValues,2)) 
    .setRequired(true); 

}

このコードを実行した結果です。

シート「イベント概要」からは、フォームのタイトルと説明を取得しました。

シート「項目データ」からは、これらのアイテムを取得しました。

■参考文献の紹介■
初めてGASを学ぶ方向け。
スプレッドシートの基本的な使い方からGASのベースとなるJavaScriptの基礎文法、GASでの初歩的なプログラミングを学べます。

GASに少し慣れて来たら、基礎固めとリファレンスとしてこの本を通してじっくり学べます。

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GASで「ねこあつめ」のコードにドキュメンテーションコメントを追加する「ねこあつめシリーズその16(最終回)」

この記事では、GAS(Google Apps Script)で「ねこあつめ」をChatworkに送信する為に今まで書いてきたコードに、ドキュメンテーションコメントを追加します。

お世話になった記事は、いつも隣にITのお仕事さん

【初心者向けGAS】Google Apps Scriptのドキュメンテーションコメントの書き方

です。

今回の内容に入る前に、前回の復習をします。
前回はスプレッドシートの猫ちゃんの「なまえ」〜「とくちょう」をChatworkに送る時にメッセージを装飾しました。

Chatworkに送るスプレッドシートです。

実際に送った画像です。

前回のコードです。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得
  const token=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('CW_TOKEN');//←ここを追加

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {
      let cat=ss.getRange(i,1,1,3).getValues();//←配列catで一気に1行3列分のデータを取得する ※getValue[s]でsが付く

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      let body='[info]';  //←ここで、囲い枠線で装飾する
      body+=cat[0][0]+'[hr]';//←A列:猫ちゃんの「なまえ」に水平線を入れる
      body+=cat[0][1]+'\n';//B列:猫ちゃんの「しゅるい」
      body+='('+cat[0][2]+')[/info]';//←C列:猫ちゃんの「とくちょう」を送ったら囲い枠線を閉じる
      
      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(token,body);
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(token,body){
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:token}); //←APIトークンの所をtokenに置き換える
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

今回の内容に入る前に、ねこあつめ画像で癒されます。

雪の日のねこあつめ

さて、今回の内容に入ります。

今まで作ってきたコードの関数を、後で見返したり、誰かにコードを見てもらう時に分かりやすくする為に、ドキュメンテーションコメントという、関数を説明する為のコメントを書いて行きます。

ドキュメンテーションコメントは「/」で始まって「*/」で終わります。

引数を@param、戻り値を@returnとして、型を指定します。
今回のコードの32行目〜38行目までドキュメンテーションコメントが入っています。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得
  const token=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('CW_TOKEN');//←ここを追加

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {
      let cat=ss.getRange(i,1,1,3).getValues();//←配列catで一気に1行3列分のデータを取得する ※getValue[s]でsが付く

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      let body='[info]';  //ここで、囲い枠線で装飾する
      body+=cat[0][0]+'[hr]';//A列:猫ちゃんの「なまえ」に水平線を入れる
      body+=cat[0][1]+'\n';//B列:猫ちゃんの「しゅるい」
      body+='('+cat[0][2]+')[/info]';//C列:猫ちゃんの「とくちょう」を送ったら囲い枠線を閉じる
      
      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(token,body);
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

/**
 * 
 * チャットワークのマイチャットにスプレッドシートの「ねこあつめ」のメッセージを送信する
 * 
 * @param{string} token - チャットワークAPIトークン
 * @param{string} body - スプレッドシートのチャットワークに送信するメッセージ本文
 */

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(token,body){
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:token}); //←APIトークンの所をtokenに置き換える
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

今まで通り送れました。因みに今日は大晦日です。

ご精読ありがとうございました。

■参考文献の紹介■
初めてGASを学ぶ方向け。
スプレッドシートの基本的な使い方からGASのベースとなるJavaScriptの基礎文法、GASでの初歩的なプログラミングを学べます。

GASに少し慣れて来たら、基礎固めとリファレンスとしてこの本を通してじっくり学べます。

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GASで「ねこあつめ」をChatworkにメッセージを装飾して送る「ねこあつめシリーズその15」

この記事では、GAS(Google Apps Script)で「ねこあつめ」をChatworkに送信する時に、メッセージを装飾して送る方法を掲載しています。

お世話になった記事は、いつも隣にITのお仕事さんの

【初心者向けGAS】チャットワークのメッセージ記法でBot送信するメッセージを装飾する方法

です。

今回の内容に入る前に、前回の復習をします。
前回はスプレッドシートの猫ちゃんの「なまえ」〜「とくちょう」までを配列として取得して、Chatworkに送ることによって、スプレッドシートのアクセス回数を格段に減らせました。

こちらのスプレッドシートです。

このスプレッドシートを元に、Chatworkに出力した画像とコードです。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得
  const token=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('CW_TOKEN');//←ここを追加

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {
      let cat=ss.getRange(i,1,1,3).getValues();//←配列catで一気に1行3列分のデータを取得する ※getValue[s]でsが付く

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      let body="";  //←ここで、bodyにA列、B列、C列のデータを追加していくので、bodyをletで変数として宣言
      body+=cat[0][0]+'\n';//A列:猫ちゃんの「なまえ」
      body+=cat[0][1]+'\n';//B列:猫ちゃんの「しゅるい」
      body+=cat[0][2]+'\n';//C列:猫ちゃんの「とくちょう」
      
      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(token,body);
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(token,body){
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:token}); //←APIトークンの所をtokenに置き換える
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

今回の内容に入る前に、ねこあつめ画像で癒されます。

さて、今回の内容に入ります。

Chatworkにメッセージを送る際にタグを使って、メッセージを装飾します。
角カッコを使った、「メッセージ記法」という書き方を使ってコードを書いて行きます。

ここでは、メッセージを[info]というタグを使って囲い始め、水平の線を[HR]というタグで挿入して、丸カッコを使って体裁を整えて、[/info]で閉じます。

タグは、シングルクォーテーションで囲います。
「/」は、バックスラッシュではなく、普通のスラッシュです。

下記のコードで、14行目から17行目までにタグを入れてコメントを付けました。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得
  const token=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('CW_TOKEN');//←ここを追加

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {
      let cat=ss.getRange(i,1,1,3).getValues();//←配列catで一気に1行3列分のデータを取得する ※getValue[s]でsが付く

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      let body='[info]';  //←ここで、囲い枠線で装飾する
      body+=cat[0][0]+'[hr]';//←A列:猫ちゃんの「なまえ」に水平線を入れる
      body+=cat[0][1]+'\n';//B列:猫ちゃんの「しゅるい」
      body+='('+cat[0][2]+')[/info]';//←C列:猫ちゃんの「とくちょう」を送ったら囲い枠線を閉じる
      
      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(token,body);
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(token,body){
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:token}); //←APIトークンの所をtokenに置き換える
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

まずは1匹目の猫ちゃん、「ヘキサにゃん」

1匹目の「ヘキサにゃん」が「済」になりました。
他のコ達も送ってみました。

ご精読ありがとうございました。

■参考文献の紹介■
初めてGASを学ぶ方向け。
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GASで「ねこあつめ」のメッセージを使って、配列に慣れていく「ねこあつめシリーズその14」

この記事では、GAS(Google Apps Script)で「ねこあつめ」をChatworkに送信する時に、配列の取り扱いに慣れて行くことが出来るプログラムの作成を目的としています。

お世話になった記事は、いつも隣にITのお仕事さんの

【初心者向けGAS】スプレッドシートのセル範囲の値を二次元配列として取得して取り扱う方法

です。

今回の内容に入る前に、前回とそれ以前の復習をします。
前回はChatworkを使う際、APIトークンを別領域に格納するのに、プロパティストアを使いました。
また、今までは、下記のようなスプレッドシートを使って、猫ちゃんの名前をChatworkに書き出して、1番右の列を「済」にしてきました。

前回のコードです。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得
  const token=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('CW_TOKEN');//←ここを追加

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      const body=ss.getRange(i, 1).getValue();

      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(token,body); //←ここに引数tokenを追加する
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(token,body){  //←ここの引数にtokenを加える
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:token}); //←APIトークンの所をtokenに置き換える
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

今回の内容に入る前に、ねこあつめ画像で癒されます。

さて、今回の内容に入ります。

これまでA列の猫ちゃんの名前を送ってきましたが、B列の「しゅるい」とC列の「とくちょう」は何もしませんでした。
そこで今回はB列、C列も出力して行きます。

13行目のA列の猫ちゃんの名前を格納したbodyの所を変更して、B列やC列のデータも入れるようにします。
下記のコードの13行目から16行目までを追加変更しました。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得
  const token=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('CW_TOKEN');//←ここを追加

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      let body="";  //←ここで、bodyにA列、B列、C列のデータを追加していくので、bodyをletで変数として宣言
      body+=ss.getRange(i,1).getValue()+'\n';
      body+=ss.getRange(i,2).getValue()+'\n';
      body+=ss.getRange(i,3).getValue()+'\n';
      
      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(token,body);
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(token,body){
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:token}); //←APIトークンの所をtokenに置き換える
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

このコードを実行することで、A列からC列まで出力されています。

猫ちゃんたちの名前とともに種類や特徴がわかりますね。

ただ、ループでA列、B列、C列のセルを一つ一つ計3回アクセスして取得して、それを4匹分取得すると3×4で12回のアクセスの手間がかかってしまうんです・・・。
なので、配列を使うと便利です。

今回はcatという配列を使います。
下記コードの11行目で配列catを使って、1行3列分一気に格納しますので、getValuesと最後に「s」がついて複数形になっています。

また、スプレッドシートは二次元配列で扱うので、14行目〜16行目のcat[0][0]がA列の「なまえ」、cat[0][1]がB列の「しゅるい」、cat[0][2]がC列の「とくちょう」になっています。

配列は0か始まるので、cat[0]はcatという配列の1行目という意味です。
ループの中でcatには次の猫ちゃんの名前が入るので、配列catの1行目に次々と猫ちゃんデータが格納されるイメージです。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得
  const token=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('CW_TOKEN');//←ここを追加

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {
      let cat=ss.getRange(i,1,1,3).getValues();//←配列catで一気に1行3列分のデータを取得する ※getValue[s]でsが付く

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      let body="";  //←ここで、bodyにA列、B列、C列のデータを追加していくので、bodyをletで変数として宣言
      body+=cat[0][0]+'\n';//A列:猫ちゃんの「なまえ」
      body+=cat[0][1]+'\n';//B列:猫ちゃんの「しゅるい」
      body+=cat[0][2]+'\n';//C列:猫ちゃんの「とくちょう」
      
      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(token,body);
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(token,body){
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:token}); //←APIトークンの所をtokenに置き換える
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

配列を使うことによって、各回3回分のアクセスを1回(11行目)に減らせました。
なので、今まで各回3×4=12回だったのが、配列catを用いることで、各回1×4=4回のスプレッドシートのアクセスに減らせました。

ご精読ありがとうございました。

■参考文献の紹介■
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GASで「ねこあつめ」ChatworkのAPIトークンをプロパティストアに格納して使う「ねこあつめシリーズその13」

この記事では、GAS(Google Apps Script)で「ねこあつめ」を一定時間間隔にChatworkに送信した時に使ったAPIトークンをプロパティストアと言うもので管理して、別領域に格納することを実践致します。
お世話になった記事は、いつも隣にITのお仕事さんの

【初心者向けGAS】プロパティストアの概要とスクリプトプロパティの入力方法

と、

【初心者向けGAS】スクリプトプロパティを操作してそのデータを取り出す方法

です。

今回の内容に入る前に、前回の復習をします。

1分置きにねこあつめの猫ちゃんの名前を送る「トリガー」を使いました。エディターの「目覚まし時計マーク」を押して、トリガーを設定しました。

Chatworkに実際に送られたメッセージです。

このメッセージの元になっているのが、下記のスプレッドシートで、これらのコードはこのスプレッドシートにバインドして書いていっています。

今回の内容に入る前に、ねこあつめ画像で癒されます。

さて、今回の内容に入ります。今まで、Chatworkに送る時に、

token:’XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX’の所に、ChatworkのマイチャットのAPIトークンをそのまま打っていました。

この’XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX’の所を別の領域に格納する為に、「プロパティストア」を使います。

‘XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX’の代わりに例えば’CW_TOKEN’などの文字列を使って処理を施すことが可能になります。

そうすることによって、APIトークンをネットで晒すことを防げます。

//ChatworkのAPIトークンをCW_TOKENに格納
function setScriptPropaty(){
  PropertiesService.getScriptProperties().setProperty('CW_TOKEN','XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX');
}

このコードで、’XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX’を’CW_TOKEN’として扱うことが出来ます。

実行結果は、このように、何も実行されていません。

確認のため、下記のコードで’CW_TOKEN’に’XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX’が格納されていることがログ出力致します。

//プロパティストアを使ってCW_TOKENにAPIトークンが格納されたことを確認する
function logToken(){
  const token=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('CW_TOKEN');
  console.log(token);  
}

この、モザイクの所に、APIトークンが入っています。

では、今まで作ってきたこのコードに修正を致します。
これまでのコードです。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      const body=ss.getRange(i, 1).getValue();

      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(body);
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(body){
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:'XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX'});
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

4行目の「let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得」の後に

const token = PropertiesService.getScriptProperties().getProperty(‘CW_TOKEN’);

を加えます。最後の’CW_TOKEN’の所に’XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX’が入っています。

それらを定数tokenに代入しています。

宅配業者のようなsendMeessageの呼び出しの所に、bodyの前にtokenを加えて、呼び出した先の仮引数にも加えています。
メイン関数の引数を、「DVDを渡すもの」だとしたら、宅配業者の様なsendMessage関数の仮引数は「DVDを受け取るもの」というイメージだとプログラムの流れが掴みやすいと思います。

また、29行目の所の’XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX’を「token」で置き換えています。

下記のコードで、追記変更した所に「←コメント」を追加しています。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得
  const token=PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('CW_TOKEN');//←ここを追加

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      const body=ss.getRange(i, 1).getValue();

      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(token,body); //←ここに引数tokenを追加する
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(token,body){  //←ここの引数にtokenを加える
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:token}); //←APIトークンの所をtokenに置き換える
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

APIトークンの’XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX’を晒すこと無く、今までと同様に動作します。

ご精読ありがとうございました。

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初めてGASを学ぶ方向け。
スプレッドシートの基本的な使い方からGASのベースとなるJavaScriptの基礎文法、GASでの初歩的なプログラミングを学べます。

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GASで「トリガー」を使って、1分おきに「ねこあつめ」の名前を時限式に「Chatwork」に送る(=^x^=)mm「ねこあつめシリーズその12」

この記事では、GAS(Google Apps Script)で「トリガー」を使って、ねこあつめを一定時間間隔にChatworkに送信します。
お世話になった記事は、いつも隣にITのお仕事さんの

【初心者向けGAS】時限式のイベントトリガーを設置して決まった時刻にBotを送信する方法

です。

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今回の内容に入る前に、前回の復習をします。

このスプレッドシートの赤枠が空欄になっている猫ちゃんの名前(A列)を1匹ずつ変数bodyに格納して、Chatworkに送信する関数「sendMessage」を呼び出し、Chatworkに出力した後に、スプレッドシートの赤枠に「済」をつける流れになっています。

全ての猫ちゃんの名前をChatworkに出力したら、「済」を全部消して再度同様の処理が出来る様になっていま
す。

前回のコードです。

//メインの関数でAmazonにDVDの注文をする
function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let lastRow = ss.getLastRow();//最終行を取得

  for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {

    //もしもD列の「済」が空白だったらA列の「なまえ」を出力してD列を「済」にする
    if (!ss.getRange(i, 4).getValue()) {

      //AmazonがDVDの注文を受け取る
      const body=ss.getRange(i, 1).getValue();

      //ここでAmazonが宅配業者みたいなsendMessage関数にDVDの配達を依頼する
      sendMessage(body);
      ss.getRange(i, 4).setValue('済');

      //もしも最終行以上になったらセル範囲を消去する
      if (i >= lastRow) {
        ss.getRange(2, 4, lastRow - 1).clearContent();
      }
      break;
    }
  }
}

//宅配業者のようなsendMessage関数がAmazonからDVDを受け取って、配達を行う
function sendMessage(body){
  const cw=ChatWorkClient.factory({token:'XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX'});
  cw.sendMessageToMyChat(body);
}

今回の内容に入る前に、ねこあつめ画像で癒されました。

前回は手動で1つ1つチャットワークに送っていましたが、今回はGASの「トリガー」を用いて定期的に送るようにいたします。

エディター画面の左側の四角の目覚まし時計マークをクリックします。

右下の「トリガーを追加」を押下します。

左側の赤枠の設定をします。

イベントのソースを選択を「時間主導型」に、
時間ベースのトリガータイプを選択を「分ベースのタイマー」に、
時間の間隔を設定(分)を「1分おき」に設定します。

右下の「トリーガーの保存」を押下します。

トリガーがこの様に追加されました。

これで1分ごとに猫ちゃんの名前がチャットワークに送られてきます。

このままですとずっと送られてきてしまうので、下の図の3点リーダーからトリガーを削除します。

「トリガーを削除」を選択します。

「完全に削除」を選択します。

ここまでご精読ありがとうございました。

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オオタニサン!!大谷翔平の目標シート(マンダラチャート)をスプレッドシートにGASでマクロを使って作ってみた

この記事を読むことによって、GAS(Google Apps Script)を使って、スプレッドシートに太枠の罫線を引く・セルの色を塗りつぶす・シートの書式を全てクリアする、といった処理を、二重ループなどを使うことによって詳細に学習できます。

また、剰余演算子、スプレッドシートにボタンを追加してマクロを割り当てて、更にボタンを複製する方法も触れております。

ループが二重になってくるとコードが複雑になってくるので、エディターのコードの部分を選択して右クリックして、「選択範囲のフォーマット」をクリックするとコードが整形できます。

今回の具体例として、満場一致でMVPを取得した二刀流で有名なメジャーリーガー、エンジェルスの大谷翔平選手が、高校時代に愛用していたマンダラチャート(目標シート)のフォーマットをスプレドシートに自動で作成出来るマクロをGASでプログラミングしました。

「オオタニサン」こと大谷翔平選手が高校時代にドラフト1位で8球団から指名されることを目標にして作ったマンダラチャートがこちらになります。

大谷翔平選手が使っていた目標達成シート(マンダラチャート)とは? 作り方、目標達成シートを作る場合の注意点について

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マンダラチャートは規則性があるので、GASに限らずExcel VBAなどのマクロの練習には打って付けだと思います。

私の場合ですが、こんな感じに仕上がりました。

関数はグローバル関数と、ローカル関数を4つ使っていきます。
グローバル関数(どこからでも参照できる関数)は、SpreadSheetAppから辿ってアクティブドシートにアクセスするコードを書きました。

//グローバル関数でSpreadsheetAppからアクティブシートにアクセスする
const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();

以降はローカル関数になります。
ローカル関数はスプレッドシート内でボタンを作って関数を登録しています。

ローカル関数1つ目:太枠線を囲う。

この関数の完成形のシートを掲載します。

上のシートを見ると分かるように、1行目の1列目、4列目、7列目と、3で割って1余る行と列を起点として太枠が描かれています。
太枠はThick Borderなので、それにちなんだ関数名「thickBorder」を付けています。

//太枠線を引く関数
function thickBorder() {

  /*枠線は、
  1行目の1列目、4列目、7列目、
  4行目の1列目、4列目、7列目、
  7行目の1列目、4列目、7列目
  と、3で割って1余るセルを基点として、3行3列分設定されている
  */

  for(let i=1;i<=9;i++){
    for (let j=1;j<=9;j++){
      if(i%3==1 && j%3==1){
        let cell=ss.getRange(i,j,3,3);
        cell.setBorder(true,true,true,true,null,null,'black',SpreadsheetApp.BorderStyle.SOLID_THICK);
      }
    }
  }
}

この関数をボタンに登録します。
ボタンはスプレッドシートの挿入メニュー→図形描画でこの画面が出てくるので、下の赤枠をクリックして、好きな形を選びます。

図形を選択した状態で、「太枠線を引く」などのボタン名を入力します。

また、図形を選択しているその状態で、下記の図の緑の「保存して終了」ボタンの下にあるの赤枠の「・・・」ボタンを押すと詳細な設定が可能になります。

その中でも良く使う処理が「ボタン名を中央揃えにする」処理だと思いますので、下記の図の赤枠内で任意の設定を行います。ここで、水平・垂直の文字の位置が調整出来ます。

あとはボタンの色や太さ、フォントの大きさなどをお好みに設定して、右上の緑の「保存して終了」を押します。

スプレッドシートに戻るので、ボタンを選択して(【すでに関数が登録されている場合は】間違ってボタンを押して実行しまわないように必ず【右クリック】で選択)、右上の「・・・」から「スクリプトの割り当て」を選んで、この場合は「thickBorder」と入力します。

これで、このボタンをポチると、スプレッドシートに太枠線が表示されました。
(スクリプト 何々関数が見つかりませんでした、というエラーを防ぐために、前もって関数名をコピペしておくと便利かもしれません。)

ローカル関数2つ目:各太枠の中央のセルを薄黄色に塗りつぶす

完成形のシートです。

上図の様に濃い黄色に塗り潰す対象は、
2行目の2列目、5列目、8列目、
5行目の2列目、8列目、
8行目の2列目、5列目、8列目
です。
(5行目の5列目はど真ん中で別の色に指定するので、今回は対象外)

今回塗りつぶしの色として指定する濃い黄色は、「#ffee00」と設定します。
これはRGB形式なので、最初のffで赤を最強、次のeeで緑を割と強め、最後の00で青を最弱、という設定にしています。
因みに白が#ffffffで、黒が#000000です。

濃い黄色はDark Yellowなので、それにちなんだ関数名「darkYellow」にしています。

スプレッドシートのボタンを複製するには、まず最初に作ったボタンを右クリックして、ボタン右上の「・・・」をクリックして編集を押し、図形描画画面からボタンをクリックして【control】+【C】でコピーしてから一旦右上の緑の「保存して終了」を押します。(Macの方は【command】ボタン)

面倒ですが、もう一度スプレッドシート画面に戻って、挿入→図形描画画面で、【control】+【V】で貼り付けてボタンの文字を「濃い黄色に塗りつぶし」と変えます。

このローカル関数darkYellowのコードです。

//ど真ん中を除く各太枠の中央を濃い黄色に塗り潰す関数
function darkYellow() {

  /*
  濃い黄色(#ffee00)に塗り潰す対象は、
  2行目の2列目、5列目、8列目、
  5行目の2列目、      8列目、
  8行目の2列目、5列目、8列目です。
  */

  for (let i = 1; i <= 9; i++) {
    for (let j = 1; j <= 9; j++) {
      if (i != 5 || j != 5) {
        if (i % 3 == 2 && j % 3 == 2) {
          ss.getRange(i, j).setBackground('#ffee00');
        }
      }
    }
  }

}

ローカル関数3つ目:ど真ん中のエリアの塗りつぶし

今度はど真ん中の太枠セル内を薄い黄色に塗りつぶしをして、更にその中央をオレンジ色にします。
薄い黄色を「#ffff88」、オレンジを「#ffd400」としました。
このローカル関数を「centerArea」にします。

完成形のシートとコードです。


//ど真ん中の太枠を薄黄色に塗りつぶしてから、その中央を濃いオレンジに塗りつぶす
function centerArea(){
  ss.getRange(4,4,3,3).setBackground('#ffff88');
  ss.getRange(5,5).setBackground('#ffd400');
}

ローカル関数4つ目:書式をクリア

最後はこのシートの書式のみをクリアします。
完成形はこちらになります。

このローカル関数をmyClearに致しました。

//シートの書式をクリアにする
function myClear(){
  ss.clearFormats();
}

ここまでのプログラムを全てまとめます。

//グローバル関数でSpreadsheetAppからアクティブシートにアクセスする
const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();

//ローカル関数その1:太枠線を引く関数
function thickBorder() {

  /*枠線は、
  1行目の1列目、4列目、7列目、
  4行目の1列目、4列目、7列目、
  7行目の1列目、4列目、7列目
  と、3で割って1余るセルを基点として、3行3列分設定されている
  */

  for(let i=1;i<=9;i++){
    for (let j=1;j<=9;j++){
      if(i%3==1 && j%3==1){
        let cell=ss.getRange(i,j,3,3);
        cell.setBorder(true,true,true,true,null,null,'black',SpreadsheetApp.BorderStyle.SOLID_THICK);
      }
    }
  }
}

//ローカル関数その2:ど真ん中を除く各太枠の中央を濃い黄色に塗り潰す関数
function darkYellow() {

  /*
  濃い黄色(#ffee00)に塗り潰す対象は、s
  2行目の2列目、5列目、8列目、
  5行目の2列目、      8列目、
  8行目の2列目、5列目、8列目です。
  */

  for (let i = 1; i <= 9; i++) {
    for (let j = 1; j <= 9; j++) {
      if (i != 5 || j != 5) {
        if (i % 3 == 2 && j % 3 == 2) {
          ss.getRange(i, j).setBackground('#ffee00');
        }
      }
    }
  }

}

//ローカル関数その3:ど真ん中の太枠を薄黄色に塗りつぶしてから、その中央を濃いオレンジに塗りつぶす
function centerArea(){
  ss.getRange(4,4,3,3).setBackground('#ffff88');
  ss.getRange(5,5).setBackground('#ffd400');
}

//ローカル関数その4:シートの書式をクリアにする
function myClear(){
  ss.clearFormats();
}

お疲れ様でした。
すごく長くなって冗長な所もあったと思いますがご精読、大変にありがとうございます。私も優秀な方からは年齢関係なくこれからも沢山学んで吸収して行きます!!

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episode8(最終回) GASの「キャラの身長をシンプルなグラフ化する」(Hunter×Hunterで覚えるGoogle Apps Script)

この記事を読むことによって、GAS(Google Apps Script)の最も基礎的な縦棒グラフの作り方が学べます。
このコーナーではGASをアニメ、ハンターハンターを通して入門の入門から学べる記事を掲載しております。

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まず、前回(episode7)の復習をします。

セルに「平均」、「170cm以上の人数」と入力し、平均身長と該当する人数を求めています。


この身長のデータは、HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)の主要キャラクターの設定を用いました。

前回のコードです。

//アクティブなスプレッドシートを選択するグローバル(共通の処理)
const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();

//身長の平均と170cm以上の人数を求める関数
function height(){
  ss.getRange(6,1).setValue('平均');
  ss.getRange(7,1).setValue('170cm以上の人数');

  //平均身長を計算
  ss.getRange(6,2).setFormula('=AVERAGE(D1:D4)');

  //身長が170cm以上のキャラクターの人数を求める
  ss.getRange(7,2).setFormula('=COUNTIF(D1:D4,">=170")');
}

今回は、「キャラクター名」と「身長」の最も簡単な縦棒グラフを作ります。
名前の範囲をセルA1から4行分取得して、定数nameに格納します。

const name=ss.getRange(1,1,4);

身長の範囲をセルD1から4行分取得して、chara_heightとします。

const chara_height=ss.getRange(1,4,4);

以下、「chart」というグラフを作る処理になります。
ここまでで、上記のnameと、chara_heightを追加します。

let chart=ss.newChart()
    .asColumnChart()//単純な縦棒グラフ
    .addRange(name)//名前を追加
    .addRange(chara_height) //身長を追加

セルA10から縦横に10ドット下がった位置に配置し、高さ300、幅400のグラフを指定します。

.setPosition(10,1,10,10)//セルA10からタテ・ヨコ10ドット下がった所に配置
    .setOption('height',300)//グラフの高さを設定
    .setOption('width',400)//グラフの幅を設定
    .build()//グラフを作る

最後にグラフchartをアクティブなスプレッドシートに追加します。

ss.insertChart(chart);

ここまでのコードです。

//アクティブなスプレッドシートを選択するグローバル(共通の処理)
const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();

//キャラクター名と身長の単純な縦棒グラフを作る
function myGraph(){
  
  //キャラクターの名前を定数nameに格納する
  const name=ss.getRange(1,1,4);

  //キャラクターの身長を定数chara_heightに格納する
  const chara_height=ss.getRange(1,4,4);

  
  //グラフを作る処理
  let chart=ss.newChart()
    .asColumnChart()//単純な縦棒グラフ
    .addRange(name)//名前を追加
    .addRange(chara_height) //身長を追加
    .setPosition(10,1,10,10)//セルA10からタテ・ヨコ10ドット下がった所に配置
    .setOption('height',300)//グラフの高さを設定
    .setOption('width',400)//グラフの幅を設定
    .build()//グラフを作る
    
    //アクリティブなスプレッドシートにグラフchartを追加する
    ss.insertChart(chart);

}

それでは、マクロを実行します。

スプレッドシートに切り替えて、拡張機能→マクロ→関数を追加で指定のマクロ(今回でいえば、myGraph)をインポートします。

再び拡張機能→マクロから「myGraph」を選んで実行します。

グラフが表示されました。

お疲れ様でした。
入門講座はここで最後になります。
最終回までご覧いただき、ありがとうございました(=^x^=)mm

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